留学に必要な資格IELTSって何?

イギリスやオーストラリア、カナダなどに留学・就労する際には必ずと言って良いほど耳にするIELTS (アイエルツ)とはどんな資格なのでしょうか?今回はIELTS の内容や受験した感想についてご紹介したいと思います。

IELTS(アイエルツ) とは International English Language Test System の略で、ブリティッシュカウンシルやケンブリッジ大学英語検定機構などの機関が開発したイギリス発祥のListening, Reading, Writing, Speaking の4つの能力を測る英語能力検定です。年間およそ300万人が受験していて、世界140ヵ国の11,000以上の機関で認定されている世界最大の検定になります。

IELTSには二つのModule(モジュール)と言われる種類があります。一つ目はAcademic(アカデミック)。これは主に大学進学などの教育機関で使われているModuleです。論文形式の答案など、よりハイレベルな英語力を求められる場合に必要です。二つ目はGeneral Training(ジェネラルトレーニング)で、日常生活に必要な英語力を測る試験になります。オーストラリアやカナダなどの英語圏に移住・就労する際に必要になります。(職業によっては、Academicが必要になることもあります。)

試験評価0〜9.0点で0.5区切りで点数が付きます。この点数は10段階に分けられて、何点だとどのレベルにあたるのかが分かります(Band score バンドスコア)。

IELTS バンドスコア表

私がオーストラリアのQUT(Queensland University of Technology)大学に進学する際は、Academic Module(アカデミック モジュール)のListening, Reading, Writing, Speakingのそれぞれの科目で6.5以上、4つの平均点(Overallオーバーオール)が7.0以上必要でした。このスコアは入る大学や学部によって違い、同じ大学でも医療系の学部は各科目7.0以上、平均7.5以上必要などそれぞれです(私の学部は文系/アート系だったので、比較的低めだったかと思います)。

私がIELTSを勉強し始めたのは、海外の大学進学を決めた、高校3年生でした。都内にある語学学校のIELTS対策コースを受講していました。高校2年生でオーストラリアに1年間ほどの留学経験があり、それなりに喋れるし読み書きもできたのですが、IELTSの内容は大学で論文を書くことを想定しているので、Writingはかなり難しかったのを覚えています。もちろん英単語や英文法も必須でしたが、何より「分かりやすい論理的な構成の文」を指定の文字数で書くことが難しかったです(要するに言語能力以前に文章力が必要)。これはもう、ひたすら問題集を解いて添削してもらうの繰り返しでした。

IELTSの勉強(特にWriting)は確かに大変でしたが、実際大学に入ると論文課題の嵐なので、入る前に鍛えるのは大事だなと身に染みて感じました。高校3年生のときにもっと論文をたくさん読んで構成などを研究したりして、文章力をつけておけば良かったなぁと今更ながら思います。

オーストラリアの大学進学については、別の記事にまとめていますので、そちらも読んでいただけましたら幸いです。

【海外留学】オーストラリアの大学へ進学するには何が必要?

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