近年グローバル化や小学校での教科化などを背景に「子供に英会話を習わせたい」と仰る保護者の方が多くなりました。
実際に小学生を対象とした「子どもの習い事調査」(ケイコとマナブ/2017)では、水泳が1位、2位が英語・英会話、3位がピアノとなっています。当教室でも3分の2ほどは小学生以下の生徒さんになります。
時々保護者の方から「うちの子も通ったら少しは英語が出来るようになりますか?」とご質問を受ける事があります。
これは難しい質問で、「英語が出来る」がどの程度を指すのかにもよりますが、正直な答えは「教室に通ったからといって、英語が出来るようにはならない」です。
どの言語(母国語も含めて)もそうだとは思いますが、語学は一生学び続ける科目です。数年英会話教室に通ったからといって、習得する事は残念ながら出来ません。
そもそも語学とは、文化的背景やコミュニケーション能力なども含めて学ぶ必要があります。ただ単語やフレーズを暗記したからといって、使う場面(situation)や文脈(context)が分からなければ習得したとは言えません。
では、どうしたらお子さん(あるいはご自身)が英語を使ってコミュニケーションを取ったり、読み書きが出来るようになるのでしょう?
木原竜平さんの記事(東洋経済オンライン/2018)によれば、子供には3つの学ぶ特徴があるそうです。
一つ目は、子供自身が「興味を持って、自ら学ぶ選択」をすること。大人でもそうですが、興味がある事はいくらでも頭に入るし、どれだけ時間を費やしても苦になりません。
教室でも、英語に興味があるお子さんは、教えようとも思っていない先生のちょっとした反応やフレーズまでみるみる吸収していきます。このモードに入った子には目覚ましいものがあり、いつも驚かされます。
逆に、誰かから強制されてやった場合、英語を嫌いになって、「英語拒否」するようになってしまうこともあります。
よくあるパターンは「最初は面白くて興味があったけれど、毎回単語の暗記や文法ばかりで、だんだん難しくなってくると、つまらなくて英語が嫌いになってしまった」です。
そのまま続けると、「英語=嫌い・苦手」に定着してしまうこともあります。要注意です。
二つ目は、「自分のために学ぶ」です。「親や他人の評価のためだけ」に学んでいると、成果が出ている時は良いですが、停滞した時や上手くいかない時に挫折してしまいます。そのため、良い時も悪い時も、周りの大人は「見守る」ことが大切です。
三つ目は、子供は「心が安定している時に他者とのつながりの中で物事を学ぶ」です。心が不安定だと新しい情報を得ることが出来ません。特に言語は信頼関係のある相手からでないと学ぶことが出来ないそうです。
赤ちゃんが「親が話している言語を最初に習得する」というのも同じなのかなと思います。心の開ける人との関わりの中で、初めて「学ぶ」ということが可能になるんだと思います。
長い学びのプロセスの中で興味を持ち続けるのは、大人でも難しい課題です。そこで保護者の方が出来るのは、「子供が自ら目標を見つけられる機会をつくること」だと思います。
私の場合は、海外旅行に行き、現地の人たちを見て、「あの人たちが話してる事が分かるようになりたい!」と思ったのがきっかけでした。
元々勉強は好きではありませんでしが、目標が出来てからは、英語だけは自ら進んで一生懸命勉強しました。その後も留学など、現地のひとたちと交流するようになって、さらに上達したいと思うようになりました。もちろん今も学び途中です。
確かに英語は出来たら便利で将来的にも可能性が広がります。親としては「早いうちに習得して欲しい」と思うでしょう。ですが、「英語は一生涯学ぶもの」です。これから続く「長い学びの旅」の最初の一歩は「興味を持つこと」。
保護者の方や周りの大人が子供たちのために出来るのは、その一歩を踏み出すきっかけをつくってあげることだと思います。そしてもう一つは、どんなにもどかしくても「待つ・見守ること」です。
アレックスの英会話教室は、生徒さんにとって、初めて英語や外国の文化に触れる最初の場所でもあります。
そんな特別な場所だからこそ、教室ではまず先生との信頼関係を築くことを大切にしています。「リラックスして楽しく学べること」が何よりも大事なステップだと考えています。
そんなアレックス先生との交流を通して、英語を学ぶことが「楽しい」「面白い」と思ってもらえる、「興味を持つ」きっかけの場所になれば良いなぁと願っています。
体験レッスンも随時受付中です!お気軽にお声がけください↓↓↓↓↓