STEM Educationとは?

世界中で導入され始めている新しい教育法、STEM Education (ステム教育)をご存知でしょうか?

この記事では、その具体的な内容と重要性について解説していきたいと思います。

STEM とは Science(科学), Technology(技術), Engeeniering(工学), Mathmatics(数学)の略で、STEM 教育とは近未来を生きる子供たちに必要不可欠なこの4つの理系分野を「個々の専門的な知識を教えてその知識量を評価をする」という従来の教育方法ではなく、総合的に学びながら実際の社会に出て必要となる実用的なスキル、「問題解決能力」「創造的思考」「批判的分析能力」「チームワーク」「積極性」「デジタルリタラシー」などを養っていく教育方法になります。

また、STEAM教育(スティーム)とは、上記の4つの分野に 加えて、Arts (芸術・教養)哲学的・人間的な分野を含めたものになります。

これは2009年にアメリカのオバマ大統領が、急激に重要性を増している科学・技術の発展に貢献・適応する理系人材を育成することを国家政策としてこのSTEM教育を積極的に導入したことから、世界中で幅広く認知されるようになりました。

教室では、ロボットを設計・組み立て・プログラミングをして動かせるようにしてみたりなど座学だけでは終わらず、実際に自分でデザインをするところから動くものにするまでのプロセスを体験・学習していきます。もちろん子供達の知識だけで作れば失敗もします。しかしそれを失敗と捉えて諦めてしまうのではなく、「問題解決」「創造的思考」「批判的分析」「チームワーク」などをフル活用して Reiteration (プロセスの反復)を何度も行うことを学んでいきます。

ポイントは、STEM分野それぞれを別々のものとして学ぶのではなく、その関連性を学ぶことです。ロボットの製作一つを見ても、一つの分野だけの知識では賄うことができません。設計には科学や数学が、組み立てには工学が、プログラミングにはテクノロジーの知識が必要になります。これらの知識を総合的に学び、なおかつそれらを実現させ、成功に導くプロセスとスキル(コミュニケーション・問題可決能力など)を得ていくことを目的としています。

これらの能力が重要視されているのには、機械・デジタル化されていくこれからの時代で、今ある多くの職業が無くなり、STEM/STEAM職の需要が高まることが背景にあります。

アメリカ合衆国労働統計局によると2020年〜2030年の期間でSTEAMに関する職は10.5%増加する傾向にあるそうです。また2020年時点での平均収入もSTEAM職が$89,780に対して、非STEAM職は$40,020だったと発表しています。

要するに従来の「紙の教科書で学ぶ」教育では、現在のAPPLE やGOOGLEといった今までにないテクノロジー企業が増えているSTEM社会に出て働くのに、学校で学んだ内容とで大きな知識・スキルの差が出てしまいます。STEM/STEAM教育の導入というのは、そのギャップを埋めてより早い段階で実用的な知識とスキルを備える教育のあり方へと変わってきているということかと思います。

日本でも遅いながらにも、2020年度からプログラミング必修化や、グローバル化を踏まえた英語必修化など教育の内容も変わってきています。

英語」もこれからの時代を生きていくのには、必須の実用的コミュニケーションツールに該当するのかと思います。アレックスの英会話教室では、その「コミュニケーションツールとしての英語」を教えています。

これからは「職場の同僚」は同じ日本人だけではありません。「違う文化・価値観を持つ人々と協力して問題解決(仕事)をしていく」というのは、単に「英語が話せる」だけでは難しいです。自己表現力と理解力・対話力、コミュニケーションの基本である「自分の意見を伝える」「相手の話を理解する」「打開点を協議する」といったことを遊びや工作・会話の中で学べるように教えています

目まぐるしく変わっていく世界で、学ぶことや身につけることが多くて大変な時代ですが、楽しみながら私たちも進化していけたらなぁなんて思います。

また教室でもSTEM/STEAM教育に対応したプログラミングキット等を使ったイベントをできたらと考えています。

ご興味ありましたら、ぜひお問い合わせください。

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